サンケイ（藍腹鷴）を撮る～台湾探鳥日記

台湾には美しい鳥がたくさんいますが、「ゴージャスさ」という尺度で考えると、この鳥を上回るものはいないのではないかと思ってしまう鳥さんです。サンケイと呼ばれる鳥で、台湾では「藍腹鷴」と記します。





「サンケイ」は台湾固有種で、低・中海抜地域に棲息しています。一時期はかなり数を減らしていたそうですが、生態保護の成果もあり、現在は絶滅危惧種のリストからは外されているそうです。



今回、私は台湾中部の大雪山森林遊樂區に撮影に行きましたが、なんとかしてこのサンケイに会えないものかと楽しみにしていました。台北を深夜に出発し、未明には大雪山に到着したのですが、あいにく、確率が高いポイントとされる23・5キロ地点では出会うことができず、ほかにも撮影したい鳥がたくさんいたので、先に山頂方面に向かいました。




そして、帰り道。夕方5時半くらいになってしまい、すでに光線具合はよくなかったのですが、サンケイに会うことができました！その姿は思っていた以上に美しく、エレガントでした。まさに、こんなに可愛くて、こんなに美しい鳥がいていいのだろうか！と本気で思ってしまう瞬間でした。



なお、中国語では「藍腹鷴（ランフーシュエン）」と言います。サンケイという和名が付いていますが、ネットで検索すると、ほとんどすべて某新聞社の名前が出てくるのはお約束。
この時はすでに暗く、霧もかかっていたので、再度、撮影に出向きたいと思っています。



何度でも会いたい鳥です