講演「台湾少年工・東俊賢さんが語る戦争体験」

日台学びのイベント「台湾探見・探索日本」&台湾を学ぶ会のご案内

9月21日(土)18時30分より、
台北市松江路のIEAT松江會議中心にて、
日台学びのイベント「台湾探見・探索日本」&台湾を学ぶ会を開催します。
今回は、戦時中に台湾少年工として日本に渡った
東俊賢(とう・しゅんけん)さんをゲストにお招きします。

お話のテーマは「台湾少年工・東俊賢さんが語る戦争体験」。
先の大戦末期、日本は航空戦での敗北が続き、
搭乗員の不足と航空機の増産が急がれ、
人手不足を解消するため台湾少年工の募集を呼びかけていました。

東俊賢さんはここに志願し、1944(昭和19)年に日本へ赴きます。
そして、日夜、海軍航空機の製造に汗を流しました。
その中には、特攻兵器「桜花」やロケット戦闘機「秋水」も含まれていました。

当然ながら、これに関わった人物は少なく、台湾人では唯一とされます。
今回は「桜花」や「秋水」の製造のみならず、
当時、実際に見たこと、考えたことなど、
台湾少年工としての戦争体験をたっぷり語っていただきます。
生き証人である東さんにしか語ることのできない、
歴史的証言が数々飛び出すまたとない機会です。
皆さんとともに考え、学んでいきたいと思います。

なお、今回は定員が50名と限られておりますので、
お申し込みはお早めにお願いします。

【日台学びのイベント「台湾探見・探索日本」&台湾を学ぶ会主催講演】
テーマ:「台湾少年工・東俊賢さんが語る戦争体験」
ゲスト:東俊賢氏
聞き手・進行:片倉佳史(台湾を学ぶ会代表・台湾在住作家)
日時:2019年9月21日(土)18時30分から
場所:IEAT松江會議中心(台北市中山區松江路350號)902教室
会費:300元 ※当日お支払いください。
定員:50名
講演の流れ:
18時30分〜19時30分 東俊賢氏と片倉佳史による対談・イントロ
19時30分〜20時30分 東俊賢氏による独演会
20時30分〜           解説と質疑応答
お申込み方法:「東俊賢さん講演参加希望」と件名に書き、
氏名を明記の上、下記アドレスまでメールを送信してください。
申込み先:
taiwanmanabi@gmail.com (日台学びのイベント事務局・権田猛資)






ゲスト講師紹介
東俊賢(とう・しゅんけん)
1930(昭和5)年、日本統治時代の台南郊外に生まれる。
台南市末広公学校を卒業後、台南商業学校に進学。
在学時に海軍戦闘機を製造する「高座海軍工廠(空C廠)」行きの募集を耳にし、1944(昭和19)年に台湾少年工に志願、14歳で内地へ。
当時、海軍航空機に関する国内最先端の技術と英知が結集していた
神奈川県追浜の海軍航空技術廠(空技廠)に配属される。
航空機の部品を溶接する部署に所属し、
特攻兵器「桜花」やロケット戦闘機「秋水」の製造に携わる。
また、極秘裏に製造された「桜花」の試作機の組立工場に入る特別通行証が渡され、
熔接した部品を組立工場に運ぶ極秘任務を担った。
空技廠で敗戦の玉音放送を聴き、1946(昭和21)年、台湾に引き揚げ。
その後、台南師範学校へ進学し、卒業後に教職に就いたものの、
日本の空技廠で得た経験と最先端の科学技術に触れた誇りが忘れられず、
再び技術者の道を歩む。その後の生涯を電子産業の世界に捧げる。
現在は「桜花」や「秋水」の製造に携わった唯一の台湾人として、
その体験や追憶を著作にまとめている。
著書に『台灣少年物語 燃ゆる志の試練と感謝』、
『台灣の曙光輝く(台灣史の足跡)』、
『飛躍の台湾 父、子、孫三代台湾史の証し』など。



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