獅球嶺隧道(清国統治時代の鉄道遺跡)

清国統治時代の鉄道遺跡。基隆市内にあり、やや行きにくい場所ではあるが、稀少な遺構である。台湾の鉄道の大部分は日本統治時代に設けられたものだが、基隆から台北は1891年、台北から新竹までは1893年に開通。つまり、日本統治時代が始まる前に敷設されている。指揮をしたのは洋務派官僚で、台湾巡撫(知事)となっていた劉銘傳だった。

ここは基隆から台北までが開業した際に設けられたトンネルだが、日本統治時代にルート変更が実施され、遺棄された。現在、台湾に残る清国時代の鉄道遺跡は少なく、文化遺産の指定を受けている。案内板も設置されているが、通り抜けはできないので注意が必要。終日開放されており、見学は自由。場所はわかりにくいので、基隆駅からタクシーの利用がおすすめ。「獅球嶺隧道」とメモに記し、運転手に見せれば問題なく行ける。

獅球嶺,基隆,基隆市,清国統治時代,獅球嶺隧道,劉銘傳

日本統治時代に撮影された古写真

コメント