ゴシキドリ~台湾探鳥日記


台湾探鳥日記。
台北郊外の温泉郷・ウライ(烏来)で
啄木鳥(キツツキ)科に属するゴシキドリに出会いました。

この鳥はその名の通り、とてもきれいな鳥で、色合いも鮮やか。


学名は「Megalaima nuchalis」、

英名は「Taiwan Barbet」と言います。
台湾特有亜種とされており、
英名には「Taiwan」の文字が入っています。


五色の色合いが自慢のゴシキドリ

ゴシキドリという名前がすべてを示していますが、

その色合いは五色に彩られています。


身体全体は美しい緑色をしており、
これもチャームポイントになっています。
そして、額と嘴の下は黄色、目先は赤、
目尻と首は青、目から後ろの眉線は黒と、
五色の色合いが見られます。
さらに、首と胸の間に入っている赤い帯もいい感じです。


仲間はアジア各地に棲息していますが、
このタイプは台湾だけにいます。
ただ、低地からや丘陵帯にかけての
広い範囲でその姿を確認できますので、
見られる頻度は高い鳥です。



それでも、葉に近い色をしている上に、身体が小さく、
しかも、動きが素早いので、見つけるのはやや難儀します。
見つけられても、注意深く観察していないと、
すぐにその姿を見失ってしまいます。

台北市内にある台北植物園では、
園内に巣箱を用意し、
ゴシキドリの繁殖を手助けしています。
そのため、繁殖期であれば、
比較的容易にその姿を見ることができます。
狙い目は5月から7月くらいにかけて。
この時期が営巣期となります。
餌付けの様子をカメラに収めようと、
多くの鳥好きが集まり、その様子を見守ります。


台北植物園にて

ぜひ、皆さんも森の中に注目してみてください。

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