東俊賢さんのプロフィール

2019年11月9日、台湾を学ぶ会in錦糸町でお招きする
東俊賢さんのプロフィールです。


東俊賢(とう・しゅんけん)
1930(昭和5)年、日本統治時代の台南郊外に生まれる。


台南市末広公学校を卒業後、台南商業学校に進学。
在学時に海軍戦闘機を製造する「高座海軍工廠(空C廠)」行きの募集を耳にし、
1944(昭和19)年に台湾少年工に志願、14歳で内地へ。

当時、海軍航空機に関する国内最先端の技術と英知が結集していた
神奈川県追浜の海軍航空技術廠(空技廠)に配属される。
航空機の部品を溶接する部署に所属し、
特攻兵器「桜花」やロケット戦闘機「秋水」の製造に携わる。

極秘裏に製造された「桜花」の試作機の組立工場に入る特別通行証が渡され、
熔接した部品を組立工場に運ぶ極秘任務を担った。

空技廠で敗戦の玉音放送を聴き、
1946(昭和21)年、台湾に引き揚げ。

その後、台南師範学校へ進学し、
卒業後に教職に就いたものの、
日本の空技廠で得た経験と最先端の科学技術に触れた誇りが忘れられず、
再び技術者の道を歩む。その後の生涯を電子産業の世界に捧げる。
現在は、「桜花」や「秋水」の製造に携わった唯一の台湾人として、
その体験や追憶を著作にまとめている。
著書に『台灣少年物語 燃ゆる志の試練と感謝』、
『台灣の曙光輝く(台灣史の足跡)』、『飛躍の台湾 父、子、孫三代台湾史の証し』など。
現在、『決戦秘密武器「桜花」、「秋水」 生産現場を知る唯一の台湾少年工(仮題)』を執筆中。

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